
こんにちは。
カメラマンの松山文弥です。
今回の写真で僕が一番伝えたかったのは、クレープを手にした瞬間の
「早く食べたい」という感覚です。
写真を見ると、最初に目へ入るのは大きく重なったバナナ。
その奥にはたっぷりと絞られた生クリームがあり、濃いチョコソースが流れています。
クレープの魅力を言葉で説明する前に、
おいしさが目から伝わる。その第一印象を大切にしました。
今回の撮影について
写真の見どころ
このクレープを前にしたとき、
僕が惹かれたのはトッピングの重なりでした。
バナナ、生クリーム、チョコソース。
それぞれ単体で見せるのではなく、
ひと口の中に甘さが重なっていくような感覚を写真にしたかったんです。
そこで少し上から覗き込むような高さを選び、
クレープの中身がしっかり見える距離まで寄りました。
バナナを手前に大きく置くことで視線が自然に中心へ入り、
その先にクリームとチョコソースが続きます。
包み紙の文字はあえて残しました。
商品のおいしさだけではなく、「どこのクレープなのか」まで一枚の中でつながるからです。
黒い背景に大きな余白を残したことで、
白い包み紙と明るいトッピングが浮かび上がり、商品そのものへ視線が集まる画面になりました。
撮影で大切にしたこと
ライティング
撮影中に意識していたのは、
明るくすることよりも、触れたくなる質感を残すことでした。
バナナの表面にはやわらかな光を入れ、
生クリームには細かな陰影を残しています。
チョコソースには艶が見える光を拾わせました。
この艶が消えてしまうと、チョコの濃厚さまで弱く感じてしまいます。
反対に光が強すぎると、クリームの白さだけが前へ出て、
クレープ全体が平坦に見えてしまう。
バナナのやわらかさ、クリームの軽さ、チョコの濃さ。それぞれ違う質感を一枚の中で感じられるところを探しました。
構図
僕がこの角度を選んだのは、
完成したクレープを外側から眺めるのではなく、
手に持って食べる直前の距離感を感じてほしかったからです。
クレープを斜めに配置し、画面の右下から中央へ伸びる流れをつくっています。
その先にバナナを置くことで、視線が自然にトッピングへ向かいます。
左側にはあえて黒い余白を大きく取りました。
すべてを画面いっぱいに詰め込まないことで、
クレープの輪郭が際立ち、包み紙から中身へ続く立体感も見えやすくなっています。
大きく開いた白い紙の曲線も、この写真では重要でした。
その曲線が視線を包み込むようにクレープへ導いてくれています。
色
色数は多くありません。
だからこそ、白い生クリーム、淡い黄色のバナナ、
深いブラウンのチョコソースの違いが強く残ります。
背景を黒にしたことで、その三つの色がより鮮明に感じられました。
僕が残したかったのは派手な色ではなく、
甘さを想像できる色です。バナナの少し温かい黄色とチョコの深い色があるからこそ、
クリームの白さが際立ちます。
この色のバランスが、写真を見たときの
「濃厚だけれど軽そう」という印象につながっています。
空気感
この写真には、静かな背景の中にクレープだけがすっと浮かび上がる感覚があります。
僕はそこを崩したくありませんでした。
背景に余計なものを入れず、商品と向き合う距離まで近づく。
すると、バナナの厚みやクリームのやわらかさ、
チョコソースの艶が急に生々しく感じられます。
にぎやかな演出を加えなくても、クレープそのものに魅力があれば十分に強い。
そのおいしさへ視線を集中させることが、この撮影では一番大切でした。
写真がもたらす価値
クレープのように「見た瞬間の食欲」が選ばれる理由になりやすい商品では、
写真の第一印象がそのまま商品の印象につながります。
この一枚で目指したのも、単にメニューの内容が分かる写真ではありません。
バナナの厚みを見て、生クリームの口当たりを想像し、
艶のあるチョコソースから甘さを感じる。
写真を見た人の中に、食べる直前の感覚が生まれることを大切にしました。
そして包み紙に残した文字によって、
その食欲がブランドの記憶にもつながっていきます。
ホームページやSNS、メニューで料理写真を見た数秒後に、
お客様が何を感じるのか。
僕はそこまで考えてシャッターを切っています。
写真をきれいに残すことが目的ではなく、
その先で「このお店に行きたい」「これを食べたい」と思ってもらえること。
その気持ちが生まれて初めて、料理写真が集客や売上につながる力を持つと考えています。
福井県でクレープやスイーツ、
飲食店の商品撮影をご検討でしたら、商品のどこにお客様が惹かれるのか、
その魅力を一緒に見つけながら撮影します。
メニューに載せるためだけではなく、お店を選ぶ理由になる写真が必要なときは、
ぜひ僕にご相談ください。




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