福井の家族写真撮影|飾らない関係性まで写す一枚

福井で撮影した父親と娘2人が顔を寄せて笑う自然な家族写真

こんにちは。
カメラマンの松山文弥です。

今回の写真で僕が残したかったのは、
3人の「近さ」です。肩が触れるほど顔を寄せて、
お父さんを真ん中に娘さん2人が笑っている。

その表情はもちろんですが、僕が惹かれたのは3人の距離でした。
きれいに並んでもらうより、この家族にはこの近さが似合う。

そう感じた瞬間にシャッターを切った一枚です。

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今回の撮影について

3人がカメラの前に集まったとき、
最初に目に入ったのは黒い服で自然につながったまとまりでした。

お父さんのキャップとサングラス、娘さんの眼鏡や帽子、
手に持った紫色のドリンク。

服装も小物もそれぞれ違うのに、3人が寄るとひとつの画になる。

その少しラフな雰囲気を崩したくありませんでした。
左の娘さんは体ごと前へ入り、手を伸ばしながら大きく笑っている。
右の娘さんは首を少し傾け、お父さんの横で思いきり笑っている。

その真ん中にいるお父さんの表情が、
2人を包むように見えました。

僕が整えすぎてしまえば、この瞬間にあった家族らしさが薄くなる。
だからこそ、3人が自然に近づいた距離をそのまま写真に残しています。

写真の見どころ

この一枚で一番好きなのは、3人とも笑っているのに、
その笑い方がまったく違うところです。

左の娘さんは目を細めるほど笑い、
右の娘さんは顔いっぱいに楽しさが出ている。

お父さんはその間で、少し落ち着いた笑顔を見せています。

表情を揃えなかったからこそ、それぞれの性格まで感じられます。
画面いっぱいに3人を入れながらも、頭の上と背景には余白を残しました。

グレーの背景は主張させず、黒い服と肌の色、
紫色のドリンクが自然に目へ入るようにしています。

視線はまず3人の表情へ向かい、そこから肩や腕の重なりへ流れていく。
家族の関係性を言葉で説明しなくても、距離の近さから感じてもらえる写真にしたかったんです。

撮影で大切にしたこと

この場面で僕が大切にしたのは、
笑わせることではなく、すでにそこにある楽しさを止めないことでした。

表情が大きく動く瞬間は、ほんの少しこちらが介入するだけで空気が変わります。
だから「もっと笑って」と求めるのではなく、
3人の間で生まれているテンポを見ながら撮っています。

左から届く柔らかな光は顔の立体感を残しつつ、
表情を明るく見せてくれました。

影を消しすぎず、肌の質感も残す。
その光が、この家族の飾らない雰囲気によく合っていると感じました。

ライティング

僕がこの写真で光に求めたのは、
作り込んだ華やかさではありません。

3人の表情がまっすぐ伝わることでした。

頬や鼻筋には柔らかな陰影が残り、お父さんの顔にはしっかりと立体感が出ています。

娘さんたちの肌も明るく見えながら、平面的にはならない。
その自然な明暗が、笑ったときの頬の動きや目元の表情まで見せてくれます。

写真を見た瞬間に光を意識するのではなく、
まず3人の顔へ目が向く。そのための光です。

構図


3人の顔が離れてしまうと、
この写真の魅力は弱くなると感じました。

そこで僕は、顔がひとつのまとまりに見える距離を大切にしています。
中央のお父さんを軸に、左右から娘さんたちが入り込む。

左右対称にはせず、それぞれの体の傾きや高さを残しました。
左下には伸びた手と紫色のドリンクが入り、
右側には帽子と眼鏡がある。

その違いが画面にリズムを生みます。
整いすぎていないからこそ、今まさに3人が集まった瞬間のライブ感が残りました。

全体は黒とグレーを中心にした落ち着いた色です。
その中で、肌の温度と左手の紫色のドリンクが小さなアクセントになっています。

僕はこの色のバランスを崩さず、
人物の存在感が一番強くなるように仕上げました。

背景を無彩色に近づけることで、3人の肌や髪、服の質感が自然に浮かびます。
派手な色を足さなくても、表情そのものが写真の明るさになる。

そんな一枚です。

空気感

この写真は、全員がカメラを見ているのに
「撮られている感じ」が強くありません。

僕が残したかったのは、そこです。
きれいな姿勢でも、完璧に揃った笑顔でもない。

左から伸びてくる手も、少し傾いた帽子も、顔を寄せた距離も、
その瞬間にしかないものです。

写真を見返したときに「このとき楽しかったね」だけではなく、
「この頃、私たちはこんな感じだったよね」と感じられる。

家族写真には、そんな空気まで残す価値があると思っています。

写真がもたらす価値

家族写真は、ただ今の姿を記録するものではないと僕は考えています。

この一枚に写っているのは3人の顔だけではありません。

誰がどんなふうに笑うのか。

どれくらい自然に肩を寄せられるのか。

お父さんの隣で娘さんたちがどんな表情をするのか。

時間が経つほど、そうした何気ない部分のほうが大切になっていきます。
だから僕は、福井で家族写真を撮るときも
「全員をきれいに写す」だけでは終わらせたくありません。

その家族にしかない距離や温度を見つけたい。

今回の3人には、顔を寄せて笑うこの距離がありました。
数年後にこの写真を見たとき、表情だけではなく、
この場にあった空気まで戻ってくる。

僕は、そんな写真を残したいと思っています。

家族らしさは、きれいに並んだ瞬間だけにあるものではありません。

普段の関係性やその人らしい表情まで残したいと思われたときは、
僕にご相談ください。

そのご家族にしかない空気を見ながら、写真に残します。

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